1: yomiφ ★ 2014/06/10(火) 01:10:00.98 ID:???.net
no title


――まず、Twitterを今年3月12日にやめられましたよね? その経緯を話していただけますか?

僕は、ネットで自己主張しないと気がすまないネットジャンキーなんです。HTMLのタグを打って
アニメ評論サイト『妄想ノオト』を始めまして、その後、ブログに移行して、ブログをやめた後に
Twitterに移ったんです。その間、メルマガもやっていましたし、とにかく、何か言っていないと
気がすまない性質なんです。ブログの頃は『フラクタル』(2011年)という作品を作っていまして、
とにかく病んでいたというか、鬱に入っていて。ブログのコメント欄で「監督やめろ」
「ああ、やめてやるよ」というやりとりがありまして、当然のごとくプロデューサーから
「やめていいわけないだろ!」とえらく怒られました。結局、監督はやめなかったけど、
ブログはやめたわけですね。Twitterでもそうなんだけど、「ヤマカンに対しては、
何をどう叩いてもオッケー」な空気があって、業界人からゴニョゴニョ言われるんですよ。
Twitterをやめた理由は、彼らに対して「もう何を言っても無駄」って気持ちが大きいですね。
だって仕方ないですよ、何言ったって「ヤマカンが噛みついてきた」ってだけですもん(笑)。
いやいや、噛み付いたのはお前の方だろ?って、こんなやりとりにもう心底飽きました。

――それで、Twitterをやめられた後は?

顔の見える相手のほうが、まだいいだろうと思って、Facebookをやっています。
顔の見えない匿名の相手に、話は通じないんだとTwitterで思い知りましたから。
僕は本当に間抜けでして、「真剣に話していれば、いつかは通じるはずだ」という思いが、
心のどこかにあったんです。少なくともアニメ業界の人間ならわかってくれるんじゃないか……。
その淡い期待も、木っ端微塵に打ち砕かれましたね。匿名の人たちも業界人も一緒だと。
同じぐらい話が通じないんだと気づかされてしまったんです。こっちは理路整然と筋道を立てて、
ロジックで話しているつもりなのに、「何だかムカつく」で終わってしまうんですよ。
誰かを特定した発言でもないのに「ヤマカンが俺たちをdisっている」とか言われますしね(笑)。
いやいや、あなたのこと言ってないし、そもそもあなた誰なのよ(笑)。自意識過剰すぎでしょう。

――その「ヤマカンがdisっている」とリアクションしてくるのは、業界人ですか?

匿名の人間もアニメ業界の人も両方です。業界人も根っこはオタクなので、それは仕方がないのかもしれませんね。

――山本監督からは、今のアニメ業界はどう見えますか?

ひと言でいうなら、「つまらない」です。作品を見ても、業界の人間と話しても、つまらないんです。
プロデューサー連中は『やらおん!』がー『やらおん!』がーの大合唱だし(笑)。飲み会の席で、
特に監督仲間たちと飲む時は、あきらめムードが漂っていて、そのムードも含めてつまらない。
愚痴を言うにしても「この業界なんとかしなければ!」みたいに前向きな愚痴ならいいんですけど、
「だって、しょうがないじゃん……」と袋小路的な愚痴で終わってしまう。そういう人間にかぎって、
表では「僕はアニメという文化を愛してるんです」って、ウソをつけ(笑)! そういう彼らの発言を
見たり聞いたりしているので、業界そのものはつまんないですよ。
今一緒に飲んでて楽しいのは板垣(伸)さんとか、ごく僅かです。

あまり「昔は良かった」と言いたくはないんだけど、10年前の業界と今とでは、熱量が違いました。
今は、本当に数字にとらわれている。数字に追いかけられている、と言ったほうがいい。
数字をとるために、作りたくもないアニメを作って「しょうがないじゃん」とあきらめてしまっている。
昔は、売れなくても熱量があったんですよ。僕の作品ではないのですが――売れてない作品でも、
プロデューサー以下、「チクショー!」と思いながらも、みんなやりたい放題やっていました。
「俺たちは面白いものを作っている」という自負があったんです。そのプライドが、
キャストにいたるまで充満していた。こっそり、その作品の打ち上げに参加させてもらったんですけど、ひとつの理想だと思いました。

>>2につづく。抜粋。全文はソースにて)
http://akiba-souken.com/article/anime/20323/

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